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道友誌のご紹介

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『ヨーガ禅 道友』(400円 税込み)

1973年に創刊された『道友』は、A5判で64~132頁の会報誌ですが、内容はとても豊富で読みごたえがあります。禅話(佐保田鶴治)をはじめ、ヨーガを学んでいると出会う『ヨーガ・スートラ』の講義の連載や、バックナンバーには『バガヴァッド・ギーター』の講義、夏期特別研修会のゲストのお話なども掲載されています。

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〈96号〉より
96号目次(2023年11月発行)

第57回ヨーガ禅 夏期特別研修会
特別講演

 ★「比叡山の修行について」
          ーその1
比叡山観明院住職 叡山文庫文庫長
      宮本祖豊師


今号より、第57回ヨーガ禅夏期特別研修会における宮本祖豊師の特別講演「比叡山の修行について」を連載します。比叡山観明院住職の宮本師は、仏様のお姿を直接感得する修行[好相行]をまた比叡山で最も厳しい修行の一つである[十二年籠山行]を満行されたお方です。

96号は「その1」として、1200年前に最澄上人がお生まれになった時代から、延暦寺の焼き討ち・再建等の様々な史実と共に、比叡山の修行がどのように今に続いてきたのかを丁寧にお話しくださいました。師資相承、脈々と受け継がれていくなかで、修行の厳しさは、以下の本文からも読み取ることができます。

「比叡山の修行というのは独特の考えを持って行不退といいます。一遍行に出たら不退、退いてはいけないというんです。ですから回峰行者は常に自決用の短刀を腰に差して歩きます。(略)万が一、脚を折ったなどということで歩けなくなったら、その場で自害をする、こういうことなんです。」(「行不退」より)

97号以降は、実際に宮本師が上記の行不退の決意で挑まれた[好相行]のお話、[十二年籠山行]のお話、私達が日常生活に生かせる仏教の慈悲深い教え、質疑応答などと続きます。

2回のドクターストップを受けながらも、決してあきらめることなく渾身の力を込めて、過酷で壮絶な厳しい修行を満了された宮本師の力強いお言葉で語られる「一隅を照らす」の精神が、皆様の身体にも心にも響いていくことと思います。

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〈95号〉より
95号目次(2023年5月発行)

 アーサナの研究 (36)
★「山の体位」 
東京道友 鈴木眞佐子 (教師)


ヨーガ禅道友会教師の鈴木眞佐子さんは、93歳の現在も週1回、教室でヨーガを指導しています。

 今回紹介するアーサナ「山の体位」は、鈴木さんが30年間師事したヨーガ教師、ペール・ウィンター氏(故人)から学んだものです。ウィンター氏は佐保田先生、道友会ともご縁があり、『道友』8号には氏の寄稿文が掲載されています。

 山の体位は5種類の動きを連続して行います。「複雑な動きではありませんが、これをゆっくりと、じっくり感じながら集中して行いますと、体の深いところまで響いてくるような、そんな感覚になっていきます(本文より)」 

 鈴木さんの気力・体力の源はここにあるのでは…と。本文を読みながら、じっくり取り組んでみたくなります。

 また、『道友』4号から94号まで、「アーサナの研究」として掲載されたものを一覧表にしています。是非ご活用ください。

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〈94号〉より
94号目次(2022年11月発行)

 禅話
★『安心立命』 
     ーその1ー
              

佐保田鶴治


禅話は、佐保田鶴治先生が体操の初めや勤行のあとで、その時々の思いや考えをお話しくださったものです。

「現代の人々にとってはこういう知識が大きく役に立つかもしれない。日本の人々の行き詰った思想を打開する手だてになるかもしれない」。(ヨーガ禅道話 人文書院 P.204 より)
このお言葉は、佐保田先生の禅話に込めた思いの発露とも思えます。
94号では、1978年(昭和53年)千葉へ足を運ばれた時のお話を「安心立命」と題して掲載しています。

「みんな心が安らかになって安心してこの世を生きていくことができるという状態」が仏教の根本目的であるにも関わらず、それを人々にもたらすことができない現代の仏教・僧侶に対するもどかしさ、その要因の歴史的背景を切々と話されています。それはあたかも現代の仏教・僧侶への𠮟咤激励にも聞こえます。

どの禅話もそうですが、お話は古びるよりも混迷の今の時代にこそ必要と思える内容です。禅話を読み進めると、必ずや皆様の琴線に触れる言葉に出会えることと思います。そして、読むごとに心に響く新たな言葉が見つかります。
まるで、佐保田先生が今のあなたに教えてくださっているように。

『ヨーガ禅道話』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)
『続ヨーガ禅道話』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)
『八十八歳を生きる』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)

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〈93号〉より
93号目次(2022年5月発行)

 ~追悼記念~
★『ヨーガ教師の役割』 
     ーその1ー
              

スワーミー・マヘーシャーナンダ師


昨年ご逝去されたスワーミー・マへーシャーナンダ師を追悼し、1999年8月1日に比叡山西教寺で開催された、日本ヨーガ禅道友会第15回教師会総会における記念講演「ヨーガ教師の役割」を掲載します。今号は「その1」です。

 スワーミー・マへーシャーナンダ師は、インド、ロナワラのカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所の精神的指導者として、長年にわたりヨーガの神髄をご教授くださいました。
 お招きしたヨーガ禅夏期特別研修会の特別講演では、その都度ヨーガの本質を示され、これまでの講演は『道友』に掲載されています(※掲載号は当サイトで検索できます)。
 この「ヨーガ教師の役割」の中で、スワミジは、一般社会におけるヨーガ教師の役割と意義についてわかりやすく説明されながら、「ヨーガを教えるということは、教師個人の人格やライフ・スタイル全般に関わってくることだ」と強調されます。
 また、ヨーガ教師は単にヨーガの知識や技法を教えるだけでなく、「無自覚のうちに生徒に与える影響についても大きな責任を負っている」と喚起を促します。そのため、ヨーガのような伝統的な東洋文化の知恵を伝承する体系を伝えていく役割を担うには、教師にそれ相応の覚悟と深い自己修養が必要とされることを示し、「教えの価値を守るのは、最終的には教師個人の努力にかかっている」というのが、スワミジからわたしたちへの明快なメッセージです。

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〈92号〉より
92号目次(2021年11月発行)

★『バガヴァッド・ギーター』 
第二章を読む ー前半ー
              

大阪道友 成川弘子(教師)

 ヨーガ禅道友会では、毎夏、全国の道友が集い寝食を共にする2泊3日の夏期特別研修会を開催してきました。例年、会場となるのは滋賀県大津市の古刹、琵琶湖を眼下に望む西教寺です。研修会では、実技や座学に加え、国内外からの招聘ゲストによる特別講義、インドの舞踊や音楽鑑賞などが行われ、毎回、ヨーガの研鑽を積む貴重な場となっています。

 コロナ禍の2020年は止む無く開催を中止し、2021年は1日限りの開催ということで、第55回ヨーガ禅夏期特別研修会は、7月17日に実施されました。三密回避のための万全な工夫のもと、限られた時間の中で実技、座学、サット・サンガなど計15講座が行われ、各地から集まった限定100名の参加者がヨーガに勤しみました。

 表題は、第55回ヨーガ禅夏期特別研修会の座学の一つで、ヨーガ禅道友会教師・成川弘子による講義です。ヨーガを学ぶ上で読んでおきたいヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』、そのエッセンスが詰まっている第二章を取上げ、優しいことばとわかりやすい解説でその教えを読み説いていき、難解とも言われる『ギーター』を身近なものへと誘います。

 今号では、講義の前半を掲載しています。物語の背景や登場人物の魅力などを織り込みながら、ベースとなるサーンキヤ哲学の二十五原理、解脱への三つの道等を解説しています。

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〈91号〉より
91号目次(2021年5月発行)

★近代ヨーガ・システムを学ぶ 
その8「ヨーガの教授法」
              

マノハール・L・ガロテ博士

 2000年7月30日から8月4日まで、インドのカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所からマノハール・L・ガロテ博士を招いて、「近代ヨーガ・システムを学ぶ」をテーマに5泊6日の集中学習会が行われました。
 ガロテ博士は、カイヴァリヤダーマの創設者スワーミー・クヴァラヤーナンダの直弟子で、師の理念の基、ヨーガの伝統に根ざしつつ科学的な態度で学術的研究に勤しみ、広くヨーロッパや南米各国でも教授活動を続けてこられました。
 この講座の連載は、『道友』84号(2017年)から始まり、今号8回目を迎え、理論講座の最終回となります。「ヨーガの語源的コンセプトの理解」から、ヨーガの歴史や流派、『ヨーガ・スートラ』におけるヨーガの定義とアーサナ、プラーナーヤーマなど技法との統合性について等、全回を通してヨーガが示す広いテーマを俯瞰しながら本質の理解につながる講義でした。

最終回のテーマは「ヨーガの教授法」です。
 「教師は常に、研修、研鑽を続ける必要がある」とはじまり、「教師というのは、その学びが起こるように刺激をする人、生徒の側に学びが起こるような条件を作る人です」と。
 ヨーガの原理原則にのっとったプログラミングの仕方や、個々の生徒のレベルに応じた段階的指導法等、具体的なサジェスチョンを与えてくれます。
 そして、こうすると「多くの生徒に最大多数の最大幸福が満たされていきます」としめくくられました。

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〈90号〉より

90号目次(2020年11月発行)

「ヨーガ・スートラ その14」佐保田鶴治

 この連載は、昭和55年11月2日から翌年4月26日まで、21回にわたって行われた『ヨーガ・スートラ』の講義を転記したものです。『道友』77号から連載されていて今号は「その14」です。講義のテキストは『解説ヨーガ・スートラ』が使用されました。『解説ヨーガ・スートラ』は大きく三つの部分から構成されています。中心となる本文(三昧章、禅那章、自在力章、独存位章)に前後して「ヨーガ・スートラを読む人のために」と「ヨーガ・スートラ入門」という、本文の理解に欠かせない二章が付されています。連載の内容はこの二章を中心に講義されたものです。「その14」には、心の働き「チッタ ブリッティ」、転変「パリナーマ」、転変のメカニズムなど詳しく解説されています。『ヨーガ・スートラ』は大変難解ですが、この連載を通して『ヨーガ・スートラ』に親しんでいただけたらと思います。

「ヨーガを深く理解し、ヨーガの正しい姿を知る上に、どうしても読まなければならないのは、いうまでもなく、ヨーガ・スートラです。ヨーガ・スートラは、ヨーガの思想を組織的に記述した最も古い文献であって、ヨーガの根本教典と仰がれているものです」「どんな立派な教えでも、伝えられていくうちに、色々な雑物が混入して、しまいには元のものとは似ても似つかぬものになるのです。教えやみちは、立派なものであるほど、たえずその原始にかえって、いずまいをただす必要があります。根本教典は、いずまいをただす際のかがみ(鑑)になるものです」(『解説ヨーガ・スートラ』P2より)

『解説ヨーガ・スートラ』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)
『ヨーガ根本教典』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)
『続・ヨーガ根本教典』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

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『ヨーガ入門(改訂版)』
佐保田鶴治 著
 ベースボール・マガジン社 (1,300円+税)


本書は昭和50年(1975年)に刊行された旧著が絶版となったので、佐保田鶴治博士(1899~1986)の生誕100年を記念して、旧著の長所を生かし、ヨーガを学びやすいように工夫され刊行された。
 インドで5000年にわたり連綿と伝えられた教えを、身体と呼吸とココロ、すなわち調身・調息・調心の一体化にありとし、そのための必須条件として四原則を説く。
(1)動作はすべてゆっくり、なめらかに行う。
(2)呼吸と動作を一致させる。
(3)意識を集中して行う。
(4)緊張と弛緩の調和をはかる。

 病弱であった著者は還暦を過ぎてからヨーガを実践し、健康体を手にすることができたと述懐。本書において、ヨーガの実際を具体的に説明し、人々がココロとカラダの健康をよみがえらせて、生きるよろこびを持つことができる手だてとして、ヨーガを万人にすすめている。

『ヨーガのすすめ』
佐保田鶴治 著
ベースボール・マガジン社(1,300円+税)

『ヨーガ禅道話』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)

『続ヨーガ禅道話』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)

『八十八歳を生きる』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,500円+税)

『般若心経の真実』
佐保田鶴治 著
人文書院(1,600円+税)

『ヨーガ根本教典』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

『続・ヨーガ根本教典』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

『解説ヨーガ・スートラ』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

『ヨーガの宗教理念』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

『ウパニシャッド』
佐保田鶴治 著
平河出版社(1,800円+税)

『ヨーガ禅 道友』(400円 税込み)

『ヨーガ禅 道友』
合本第Ⅱ巻(2,500円税込み)

聞き書き抄
『解説 ヨーガ・スートラ』
石田祐雄 監修(2,500円税込み)

『ヨーガ』
番場一雄 著
平河出版社(3,800円+税)

『佐保田鶴治先生 講話』
DVD(1,500円税込み) 

『80歳のヨーガ 八田捷也』DVD (3巻セット 4,500円税込み)

『ヨーガ・アヴィヤーサ 八田捷也』
DVD(10,000円税込み)   

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※下記は現在取り扱っておりません。

佐保田鶴治著
『ウパニシャッドからヨーガへ』 昭和52年4月 平河出版社

『インド正統派哲学思想の始源』 昭和38年 2月 創文社

『ウパニシャッド文学と其の哲学思想』 昭和23年 6月 白楊社

『古代印度の研究』 昭和20年 6月 京都印書館